Power BIでテキスト型の数値情報をソートして並び替える方法

こんにちは。

 

Power BIでテキスト型で持っている数値情報を、昇順・降順でソートをかけようとすると、正しくソートできない場合があります。

 

例えば以前の記事で紹介させて頂いた「Power BIで順位表を作る方法」では、データ型が「整数」のランキング列では数値でソートできるのですが、

これを「●●位」となるよう数値情報に「位」の文字を加えると(列:RankingMath1)、データ型が「整数」から「テキスト」に変わってしまい、数値として識別されず、下図のように正しくソートできなくなってしまいます。

他にも例えば、Power BIでプロジェクト管理をしているケースなんかで、下記のようにテキストと数値を組み合わせたデータを持っている場合もうまくソートできません。

 

また他にも、Power BIの棒グラフや折れ線グラフの時系列分析で、下図のように「●月」を軸に取っていると、こちらも並び替えがうまくいきません。

 

結構地味なのですが、レポートを作っていると結構頻繁に起こります。

ということで今回は、この回避策を紹介していきたいと思います。

 

 

Step1.数値データ型の列を作る(必要に応じて)

まず、ソート対象のテキスト型の列とは別に、「数値型」のデータ列を作成します。

もし既に数値型の列がある場合は、ここは飛ばしていただいて大丈夫です。

 

例えば先の順位表を作ったケースでは、下記のようにDAX関数を書いて数値型の列を作りました。

RankingMath3 =
RANKX(ALLSELECTED(PISA_All),
PISA_All[MathematicsScore],,DESC)

 

※データ等も別記事Power BIで順位表を作る方法 Rank関数への誘いにあるので、興味あれば一緒に試してみましょう!

 

ちなみにPower BIで新しい列を作る場合、「データ」タブに切り替えて、新しい列を選択すればできます。

 

そして先程のプロジェクト管理の事例では、カスタム列を作って対応しました。

※このカスタム列はPower QueryのM言語を使うのですが、詳細はまた別記事/動画で紹介予定です!

 

これでStgep1は終わりです。

とにかく、「整数型」の列を別途作りましょう。

 

Step2.並び替えの設定を変える

次に並び替えの設定を変えていきます。

ということで、Power BIのデータタブを選択します。

 

今回のソート対象となるテキスト型の列を選択し、「並び替え」をクリックし、Step1.で作った数値型の列を選択します。

これで設定は完了です。

 

結果を確認

Power BIのレポート画面に戻って、テーブルビジュアルでソートをかけてみます。

じゃじゃーん!!正しく表示されています。

 

同様の方法で案件番号の方も一件落着です。

 

月で表示した棒グラフの方も同様のやり方でできます。

 

以上です。

地味だけど、知っておくと便利なPower BIテクです。

ではまた!

 

P.S.

動画版です。

https://youtu.be/IMO6IyFNZok

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