Power BI レポートビジュアルを整える時短テク7選
Power BIレポートのレイアウト(ビジュアルの配置や大きさ等)調整は、1つずつマウスを動かしたりテンキーで上下左右に調整していく方法もありますが、こちらは直感的に調整していける反面、手間がかかります。
調整が必要な個所が少ないレポートなら大した問題ではないですが、もっと複雑なレポートを調整するとなると結構しんどいので、一括まとめて調整するといった効率的な手法を知っておく必要があります。
そこで今回はレポートのレイアウトを調整していくための時短テクを7つ紹介していきたいと思います。
Contents
1.レポートサイズを調整する方法
Power BIレポートのサイズは、デフォルトの状態では1280(横)×960(縦)ピクセル(画像の解像度)に設定されていて、このピクセルを指定することでサイズを調整し管理していくのがおすすめです。
というのも、ここで指定したレポートサイズのピクセル数が、追って説明する時短テクの計算式のベースになってくるからです。
レポートサイズの変更方法ですが、Power BI Desktopのレポート画面から、書式>ページサイズと遷移し、下図のようにオプションを選択します。
カスタムを選択すれば、サイズを1ピクセル単位で細かく指定していけます。
2.ビジュアルの大きさを一括で変更する方法
Power BIで複数のビジュアルの大きさを一括で同じサイズに変更する場合、
大きさを変えたいビジュアルを全て選択し(CTRLキーを押しながらクリックする、或いはCTRL+Aで全て選択)、書式>全般の「幅」と「高さ」にピクセル数を指定する形です。
例えばレポートサイズを1280ピクセルに設定している場合、4つのビジュアルを等間隔に配置していきいたいので、サイズは300ピクセルぐらいがちょうどいい(300×4)といった感じです。
同じように縦のサイズも一括で調整可能です。
3:ビジュアルの配置の調整方法
ビジュアルの配置を調整する場合も同様に、マウスで1つ1つ移動させるという方法もありますが、ピクセルで指定するのがおすすめです。
やり方は2.ビジュアルの大きさの調整方法と同じです。
移動させたいビジュアルを選択し、書式>全般の「X方向の位置」と「Y方向の位置」にピクセル数を指定するという流れです。
ここで指定するのは、レポートの端からのピクセル数です。
X方向の位置を変えれば横方向に移動できますし、Y方向の位置を変えれば縦に配置を変えられます。
例えばレポートサイズの横幅が1280ピクセルで300ピクセルのビジュアルを4つ均等に配置したい場合、
左右の余白は10ピクセルにして、ビジュアル間の余白を20ピクセルにすればちょうど収まるといった感じです。
なので、一番左のビジュアルはX方向10ピクセルにして、一番右のピクセルは970ピクセル(1280-10ピクセル-300ピクセル)に配置すると綺麗になります。
他にもビジュアルをほんの少し移動させたい場合、マウスで調整しようとすると微妙に行き過ぎてしまったり、結構神経を使いますので、ピクセルで指定して整えていきましょう!
4:ビジュアルの整列方法
次は複数のビジュアルをまとめて整列させる方法です。
下図の縦に並んでいる3つのビジュアルですが、配置がばらばらです。
ここで、整列させたいこの3つのビジュアルを選択し、書式>配置を選択し、左揃えを選択すると綺麗に整列させられます。
同様の方法で右、中央、上下に揃えることも可能です。
こっちの方が1つ1つ単体で動かしていくよりもはるかに楽です。
5:ビジュアル間を等間隔に整列させる方法
次はビジュアル間の間隔を均等に配置していく方法です。
こちらも4.ビジュアルの整列方法同様に、書式>配置を選択し、「左右に整列」あるいは「上下に整列」を選択することで一発で調整できます。
下図は「上下に整列」することで、3つのビジュアルの間隔が均等に配置されました。
6:ビジュアルをロックして固定する方法
完成したレポートのビジュアルの配置をうっかり移動させてしまったり、他人に移動されることを防ぐために、ビジュアルが移動させられないようロックをかけられます。
やり方としては、表示>オブジェクトをロックにチェックマークを入れるだけです。
7:一括で3桁区切りのカンマを入れる方法
最後は番外編ということで、数値データに3桁区切りのカンマを一括で追加する方法です。
DAXを選択して、メジャーツールの「カンマ」をクリックすれば、1つずつ3桁区切りのカンマを設定することは可能ですが、今回は一括で設定していく方法を紹介したいと思います。
やり方としては、
①:「モデル」をクリックする
➁:3桁区切りカンマを追加したい/外したいメジャーを選択する(CTRLボタンで複数選択できる)
③:プロパティの桁区切り記号を「はい」、あるいは「いいえ」にする
これで指定した関数を使っているビジュアルを全てカンマが追加設定されます。
1つ1つ設定していくよりはるかに短時間で作業が終わるのでおすすめです。
以上、今回はビジュアルのレイアウトの配置の調整方法を幾つか紹介してみました。
今後何か発見があったら追加してきたいと思います。
それでは、また!
動画版もあるのでよろしくです。
コメントを残す