Power BIとタイムインテリジェンス 前月度や前年度の実績値を計算する

事業を分析する際、特に企業の売上や利益額の成長度合いを測定する時なんかは、当月の実績値を対前月比や対前年比といった時系列で比較することはよくありますよね。

こうした時系列分析には、タイムインテリジェンス関数が便利です。

下記がDAX関数を使った表現方法となりますので、是非試してみて下さい。

 

You Tubeに昨年比の計算方法をあげたので、こちらもよろしくです。

 

◆前月度の計算方法

売上(前月) = CALCULATE(‘Sales Data'[売上高],DATEADD(‘Date Data'[Date],-1,MONTH))

 

こちらはDateadd関数を使って、売上高を前月分のみ表示されるようフィルタリングしています。

Dateadd関数の真ん中の「-1」が戻り値なので、この数字を変化させることで時間軸を任意の時間を表示することができます。

また最後のMonthをDayやYearにすることで、月のみならず、日や年単位での調整も可能です。

 

◆前年度の計算方法

売上(昨年度) = CALCULATE(‘Sales Data'[売上高],SAMEPERIODLASTYEAR(‘Date Data'[Date]))

 

SameperiodlastyearというDAX関数を使って、売上データを昨年(Last year)に絞って売上高の合計を計算しています。

 

どちらも実ビジネスで使う機会が多い指標だと思うので、財務分析を進める際には思い出して下さい。

 

ちなみに、この方法だと、1年前/前年度は表現できるのですが、2年前以降は表現できないです。

2年前や3年前を表示するなら、Dateadd関数を使う必要があるのですが、興味があればPower BIで2年前同期間を表示する方法 Dateadd関数でフィルター!を参考にしてみて下さい。

 

 

ソフ蔵

ソフ蔵

Power BIの使い方やデータ分析のノウハウを伝えております。
データを使って世の中やビジネスを可視化したり、データ分析基盤作りの支援をしています。
本業はITソフトウェア企業でデータ分析や分析基盤の構築に携わっています。

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またPower BIの入門記事・記事をピックアップしましたので、こちらも参考にしてみて下さい

▶Power BIとは? 記事版 / 動画版(Power BIの概要を3分で解説!)

▶Power BIのメリット・デメリット 記事版 / 動画版

 

 

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