Power BIのスイッチ関数活用術 これで分析がもっと簡単に!

今回は、Power BIでのスイッチ関数を活用方法についてご紹介します。

実務で役立つ関数なので、ぜひ参考にしてみてください。

 

なぜスイッチ関数(SWITCH)が必要なのか?

そもそもなぜスイッチ関数を使う必要があるのでしょうか。

これは、Power BIは限られたスペースに多くの情報を詰め込む必要があり、両方の指標を一度に表示するのは難しく、レポートがわかりずらくなる場合があります。

レポートの中に沢山情報が詰まっていると、どこに目を移せばいいかわからないですからね。

そこで、必要な指標をスライサーを使って動的に切り替えるのが効果的になってきます。

この方法を使うと、レポートがコンパクトにまとまり、かつ視認性が高いレポートを作成することができるのです!

そして、そのための鍵となる関数がSWITCH関数なのです!

Power BI便利~ですよね。

 

 

スイッチ関数を使った昨対比と予算比の切り替え

今回は、昨対比(前年同期比)と予算比をスライサーを使って切り替えるケースを見ていきます。

まず対予算、昨対比の計算については、DAXのCalculate関数Divide関数を活用して、実績を予算で割り、パーセント表記で表示する仕組みで完成します。
これをマトリックスに追加すると、このように昨対比と予算比の両方が表示される状態になります。

 

▷予算比

▷昨対比

 

この2つのメジャーをマトリックス上に表示することもできるのですが。これだと列が増えてしまうため、1つの列に統合し、スライサーのトグルで「昨対比」と「予算比」を切り替えられるように設定していきます。
そのカギとなるのが、SWITCH関数です。

 

動的指標 =
SWITCH(
TRUE(),
スライサー[選択値] = "昨対比", [昨対比],
スライサー[選択値] = "予算比", [予算比],
BLANK()
)

上記では、

スライサーで選択された値に応じて、「昨対比」または「予算比」を動的に表示させるという関数になっています。
スライサーで「昨対比」が選択されたら昨対比の計算式を、予算比が選択されたら予算比の計算式を活用するというロジックになります。

 

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