Power BIで地図にレイヤーを追加する方法
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こんにちは!
今回は、Power BIのAzure Maps ビジュアルにカスタムレイヤーを追加する方法をご紹介します。
みんな大好きAzure Maps!
地図を使ったデータの可視化に大変便利な機能です。
こんな感じで、地図上に地点情報をプロットできたり、
地図のスタイルを変更することで、衛生写真や交通情報を地図上に表示できるので、
カスタムレイヤーを追加しなくても十分機能としては優れているのですが、
ここにカスタムレイヤーを活用すると、さらに多くのデータを重ねて表現することができるので、
より多様なニーズにも対応できるようになってきます。
例えば下図では、東京都の洪水浸水地区を地図上に表現したものです。
日本は地形的にも浸水被害は重要な要素なので、
こうしたレイヤーを追加できるのは、立地分析を行う上でとても便利ですよね。
Contents
ステップ1: Power BIでAzure Maps ビジュアルを挿入
まず、Power BIのレポートを開いて、Azure Maps ビジュアルを追加します。
- 画面右側にある[ビジュアル化]パネルからAzure Mapsのアイコンをクリックして、レポートキャンバスにドラッグします。
- ビジュアルを挿入したら、データをドラッグ&ドロップして地図にプロットします。
この段階で、地図上に基本的なビジュアルが表示されます(緯度経度がない場合は立地情報は表示されません)。
※こちらのサイトを参考にしてみて下さい
URL:住所から緯度経度を返す方法
ステップ2: カスタムレイヤー用のデータを準備する
次に、カスタムレイヤーで使用するデータを準備します。
ここがやや小難しく、データの形式がジオデータに限られてきます。
具体的にはGeoJSONがおすすめですが、他にもSHAPEファイルなども使用できます。
今回は国土交通省が公開している洪水浸水地区のオープンデータを活用させて頂きました。
【注意】これらのデータを使う際は、各サイトの利用規約をよく確認し、ルールを守って使用しましょう。
ステップ3: Azure Maps ビジュアルにカスタムレイヤーを追加
データが準備できたら、Power BIに戻り、以下の手順でカスタムレイヤーを追加します:
- Azure Maps ビジュアルを選択し、右側の[フォーマット]ペインを開く
- [カスタムレイヤー]オプションをオンにし、ファイルをアップロードする
ステップ4: ビジュアルをカスタマイズ
カスタムレイヤーを追加したら、色や透明度を調整して、見やすい地図に仕上げていきます。
データのポイントやエリアを強調することで、分析結果をさらに分かりやすく伝えることができます。
ちなみにこの機能、、fxのボタンで関数を定義できるのですが、
Power BIにインポートしたデータと連動させて、色を変えたりできるんですよね。
これがかなりイケてまして、
例えば下図は、東京都の行政区域をレイヤとして追加したものなのですが、
これ、Power BIにデータが存在する地点のみ、色が付くよう設定できるのです。
逆に存在しないポイントについては、薄い黄色のレイヤになるよう設定しています。
つまり、Power BIのデータとカスタムレイヤを動的に連動させて、視覚的に表現できるということで、かなり優れものなのです。
だから「市区町村」の情報を売上や利益率の大小等で区別できたり、色々活用の幅が広がるのですよね。
いずれにせよ、これまで以上に自由度が高く、幅広い用途に対応できるようになりました。
まとめ
今回は、Power BIのAzure Maps ビジュアルにカスタムレイヤーを追加する方法をお伝えしました。地理データを効果的に活用することで、分析の幅を広げることができます。各データソースのルールを守りながら、ぜひ試してみてください!
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