Power BIとExcelの違い グラフの作り方で比較してみる
Power BIに興味を持った人の多くが、何らかの形でExcelを使ったことがある or 使っている人ではないでしょうか。
Power BIもExcelもMicrosoft社が提供しているオフィス製品ですし、データを使ってグラフが作れるツールという点で、達成したいゴールは共通していますよね。
では、その違いは何でしょう?
グラフを作成する「フロー・流れ」を比較してみると、その違いが見えてきますので、簡単に紹介したいと思います。
Excel vs Power BI グラフの作り方の違い
下図がExcelとPower BIでグラフを作るフローの比較をまとめたものです。
順を追って説明しようと思います。
①データソース
Excelでグラフを作る場合、データソースは「Excel」上にありますよね。他のシステムからデータを持ってくる場合も、一度Excelにコピペして、グラフを作っていきますよね。
一方Power BIの場合、Excel含め、色んなシステムからデータソースを直接インポートできるのです。その数は、日に日に増えていて、Power BIの公式サイトでは「Hundreds(数百種類)」と表現しています。
グラフを描画するためのデータソースの種類の数=バリエーションが違うのです。
下図がPower BIにデータソースをインポートする画面。色んなソースのデータを使える。
②データの加工
計算式を作ったり、データを加工する場合、Excelでは関数を使いますよね。そして、Excelの関数は基本的に、「セル」を指定しますよね。
一方Power BIの場合、DAX関数というPower BI特有の関数を使って計算式を作るのですが、その関数では「列」を指定します。
つまり、Power BIには基本的に「セル」という概念がないのです。
全て「列」で式を制御していきます。
Excelだと関数をコピペする場合、「オートフィル」を使ったりしますよね。
Power BIでは、このオートフィルがないのです。
最初から全ての列に計算式が適用される仕様になっているのです。
じゃあPower BIでセルを指定していくのはどうするのか?と思いますよね。
実はPower BIでは、「フィルター」というのを使ってセルを指定していきます。
ですので、Power BIでは指定という考え方よりも、全体から絞り込んでいくというイメージに近いのです。
③グラフの描画
Excelでグラフを描画する、基本的にはセル範囲を指定しますよね。
一方Power BIでグラフを描画する場合は、ドラッグ&ドロップで軸を指定していきます。
ドラッグ&ドロップで出来るので、より直感的な操作で気持ちよくグラフを作っていけるのです。
④グラフの編集
Excelでグラフのフォントなんかを編集したい場合、まずは右クリックを押して進めていきますよね。
Power BIでは、右クリックはあまり使いません。
レポート右側の「視覚化ゾーン」というのがあって、ここからポチポチと編集していきます。
ですので、基本的に使うのは左クリックのみです。
右クリック押すのって、なんか面倒くないですか(笑)?なんかテンポ崩れるんですよね。
その点Power BIでは左クリックだけでOKなので、なんだかサクサク編集できるのです。
➄グラフの共有
Excelで作ったグラフを共有する場合(定例会とか報告用で)、最終的にはPower Pointに落とし込んで、メールで送ったりしますよね。
Power BIでもPower Pointにエクスポートすることが可能ですが、基本はクラウド上に発行して、対象者にクラウド経由で共有します。
クラウド経由で共有できるので、共有されたユーザーは、常に最新の情報に基づいてレポートにアクセスできるのです。
結論
Excelに比べて、Power BIの方がグラフを作るフローがスムーズ!
なんだかうっすい結論になってしまって恥ずかしいのですが、本当にそう思います。
Power BIは「データ分析」に特化したツールなので、データ分析に不要な機能はほぼ実装されてないのです。
「データ分析を、いかにやりやすくするのか」ということをゴールに、最適なUI/UXが設計されているので、そりゃスムーズなんですよ。
ただだからといってExcelが不要なわけではないんですけど、何らかの形で「データ分析」に携わっている人は、Power BI Desktopをダウンロードして使うべきだと思うのです。
無料ですし。
以上、若干雑さが残ってしまい恐縮ですが、Power BIとExcelの違いをまとめてみました。
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