Power BIで平均を求めるDAX関数とグラフに平均線を加える方法
DAX関数を使って平均値を計算する方法と、レポート上のグラフに平均線を加える方法についてです。
何らかの数値の良し悪しを判断する上で、その比較対象として「平均」を使う機会は多いかと思いますので、参考にしてみて下さい。
利用するデータ
今回は分析用に作成した、とある企業の売上実績データを使って平均を求めていきたいと思います。
【データ】
データベース名は「Sales Data」とし、このSales Dataの中の「売上金額」の列名の平均値を計算しようと思います。
合わせて、下図のように折れ線グラフ上に平均線を加える方法についても紹介できればと思います。
※なおこのデータを使ったレポートに関しては「Power BIのテンプレート集」にありますので参考にされてください。
平均を求めるDAX関数
まず平均を求めるためのDAX関数は、『AVERAGE(<列名>)』です。
今回の例では、列名が「売上金額」なので、このDAX関数に代入すると下図のようになります。
Power BIレポート上に「カード」のビジュアルを追加して、計算結果を確認してみます。
【計算結果】
計算結果が正しいか、念のためExcelで計算した平均と照らし合わせてみます。
大丈夫そうです。
ちなみにPower BIに平均を表示させると。、デフォルトの状態では小数点2桁まで表示されています。
この小数点が不要な場合は、「書式」>「データラベル」>「小数点以下桁数の値」を0にすることで小数点を取り除けます。
グラフに平均線を加える方法
続いて、グラフに「平均線」を加える方法についてです。
今回利用するビジュアルは、「折れ線グラフ」です。
この折れ線グラフをクリックしてレポート上に表示したら、下図のように「軸」と「値」にデータを当てはめていきます。
そうすると、折れ線グラフに売上金額の日次推移が表示されます。
そして、この折れ線グラフに「平均線」を加えていきます。
やり方としては、この折れ線グラフを選択した状態で、「分析」>「平均線」>「追加」を選択し、「色→赤」、「透過性→0」、「線のスタイル→実践」と書式を調整します。
すると、下図のように平均線が折れ線グラフに表示されるかと思います。
以上。
画面よりも動画の方が分かりやすいかと思い、動画も作りましたので、少し長いですが興味あれば参考にしてみて下さい。
これと同じやり方で、Power BIの棒グラフに傾向線を加えてトレンドを見る方法なんかもありますので、参考にしてみて下さい。
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